ほどほど日和

何事もほどほどが一番落ち着いて好きです。自分の時間を大切にしたいと思っています。

準確定申告は印刷用なら国税庁のサイトで入力できる

母名義の実家の土地を売却し、その年に母が亡くなったので準確定申告をしました。

普段の我が家の確定申告の要領で、国税庁の「確定申告書作成コーナー」でササッと作れば良いのかな、と思って探したけれど、準確定申告書は見当たらないし、そもそも今年令和5年の確定申告書も無い。

もしかして作れないのかな?と税務署に問い合わせたところ、「準確定申告書は作成コーナーでは作れないので手書きしてください」とのことでした。

仕方がないので、準確定申告の記入方法、土地を売却したときの記入方法等関係ありそうなところを読みまくって、電卓片手に記入しました。なんだかとても納付額が高額だったけど、例題と同じくらいだったから、こんなもんなのかな、と郵送で提出しました。

 

数日後、税務署から間違いがあるようだと連絡が来ました。あらら、とは思ったけれど想定内でもあったので、準確定申告の期限4ヶ月の1日前に税務署に出向きました。

税務署の人が持参した書類を元に入力してくれたら、納税額は半額くらいになりました。来てよかった。

でも母の年金の源泉徴収票がなかったので、その分は抜いて、譲渡所得の分のみの申告納税となりました。源泉徴収票を取り寄せて再度修正申告をしてください、とのことでした。修正申告はサイトから入力して印刷すれば良いそうなので、それなら簡単と思いました。

 

ネットで調べると、亡くなった人の年金の源泉徴収票は準確定申告用に、自動的に送られてくるとありました。あれ?届いていない。年金機構に問い合わせたら、まだできていないとのことでした。「既に準確定申告の4ヶ月が過ぎてしまい、これから日割りで延滞金がかかるんですけど」と伝えたけれど、まだいつできるかわからないと言われてしまいました。準確定申告の期限が4ヶ月なのに、それに必要な源泉徴収票が4ヶ月以内に届かないとは、制度としては崩壊しているのでは?と思ってしまいます。

ただ、母の年金は少ないので、追加の納付は不要かあるいはかなり少額と思えるので、それほど怒らなくても良いかな、とも思いましたが。

 

先日「速達」で源泉徴収票が届きました。年金事務所もこういう対応してくれるんだな、とちょっと驚きました。その代わり賠償はしませんよ、という意味なのかな?とも思いました。

 

税務署の人に年金部分を追加で入力して、確定申告書の1,2,3表と付表を提出してくださいと言われていたので、修正申告っぽいところから入力してみたら、申告書の1,2,3表は出てきませんでした。結局昨年令和4年分の確定申告書の印刷提出用のフォーマットに全て入力し直して印刷しました。

 

なんだ、準確定申告書もこれで良いみたい。問い合わせた時に、税務署の人はなんで教えてくれなかったのだろう。少し注意が必要だけど、自分で計算して手書きで記入するより何倍も簡単で正確。

よくわからない準確定申告に苦労したので、確定申告の書類作成コーナーで印刷用を利用して準確定申告の書類を提出するときの注意点を上げておきます。

 

1. まだ今年の確定申告書用のものがなくても前年用を使って大丈夫。

2. 名前や住所は被相続人のもの。もちろん生年月日も。これ大事です。

生年月日以外は記入しなくてもOK。後で手書きで大丈夫。

3. 印刷後、確定申告の年を書き直す。二重線で消して上に書けばOK。

4. 表題の「確定申告」の前に「準」を書き加える。

5. 1-3表の氏名の前に「被相続人」と書き加える。

6. 付表をつける。用紙はダウンロードできます。

 

これで自分で簡単に準確定申告ができます。

ネットで調べると、購入時の資料等を添付するみたいなことが書いてありますが、実際には添付不要です。問い合わせがあれば提出の必要があるかもしれませんが、一般庶民に対してそこまでしないんじゃないかな、と思います。

実際、私が税務署に出向いたときも、販売時の資料は持っていきましたが、購入時の資料は必要としていませんでした。ここの部分は、気になる人が多いのでは無いでしょうか。

 

複雑な内容では無い限り、税理士とかにお金を支払って依頼する必要は全くないと思います。私も準確定申告がサイトで入力できるとわかっていたら、そもそも呼び出されることはなかったと思います。

 

準確定申告も相続税も相続移転も専門家に依頼しなくても自分でできます。ぜひやってみてください。