消費生活相談員の研修で、「心理学から見たコミュニケーション(交渉)の秘訣」の講座がありました。言葉の選択次第で、受け取る方の印象が変わるのが興味深かったので、レビューします。
1. お困りごとを 心に響く言葉を使い相手に届ける
ここに自転車を放置しないでください
→ ここは自転車の捨て場です
チカンに注意
→ 住民の皆様のご協力でチカンを逮捕できました。ありがとうございました。
迷惑なタケノコ採り
→ マムシに注意 緊急連絡先:090-✕✕✕✕-0000
2. 好きなものでも それを言い過ぎたり、言われすぎたりすると他のものが欲しくなる。
→ 反対方向に選択を誘導することができる
3. 最後の情報に大きく左右される
→ 最後に良いことを言うと相手は気持ちが良い
4. YES誘導法 YESと4回言わせると 話の主導権を握れる
5. 選択肢限定法
いつ空いていますか? → 火曜、木曜、金曜のどの日が都合が良いですか?
いかがですか? → どちらがお好みですか?
二者択一になる → NOと言わせない
募金に対して 1,000円、2,000円、5,000円、10,000円のうち、いくら寄付してもらえますか?
どれも ちょっと言葉や表現を変えているだけなのですが、受ける印象はかなり変わると思いました。機会があったら、自分でも使ってみようと思ったのですが、恐らく普段接している広告などには頻繁に使われていて、知らぬ間良いように誘導されているのだろうな、と怖くなりました。
こういった知識を持って、自分の判断が揺れないようにしたいな と思いました。